映画のように平面デザイン

年間200本映画を観る地方グラフィックデザイナーが、色んなものを平面デザインでとらえてみます

メカニック/メカニック ワールドミッション《背伸びをしない美学》

監督 サイモン・ウェスト
デニス・ガンゼル(ワールドミッション)
出演者 ジェイソン・ステイサム

 

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This is HodoHodo Design!

 

みなさんは、どのようなシチュエーションで映画を楽しまれているでしょうか。

 

映画館で観る人、ツタヤで借りる人、Huluで観る人、金ローでのみ観る人。

 

どのような視聴態度もすべて正解だと思います。

 

あ、違法アップロードとかは論外ですけど。


こんな経験はないでしょうか?

 

「映画は観たい、けどあんまり重たい映画はイヤ、サラッと楽しいのが観たい」

という心境。

 

人生を変えるような素晴らしい映画を真剣に観るのも楽しいですが、なんとなくダラダラ楽しみたいという欲求は誰しもあるのではないでしょうか。

 

断っておきますが、僕はそういう映画を下に見ているということは一切ありません

 

「ほどよく楽しめる」というのは最高のエンターテイメントのあり方の一つですから。

 

僕が下に見ている映画は、ドラマ版の焼き直しで同じような話をクドクドとする日本映・・・・まぁその話は置いておきましょう。

 

今回は「ほどよいエンターテイメントの美学」です。


ジェイソン・ステイサムは最高の男である

 

かつてこの「ほどよいエンターテイメント界」の覇者はシュワちゃんだったと思います。


プラトーンコマンドートゥルーライズ。。。


なんと素晴らしい、ほどほど感。


何回見ても「フーーーーーーッ!!最高だぜ!!」となります。

 

ちなみに、スタローンはたまに大傑作を作るので油断なりません笑
ブルース・ウィルスはたまにゾッとする映画も出すので油断なりません笑

 

今の「ほどよいエンターテイメント界」を支えているのはジェイソン・ステイサムだと思っています。

 

だいたいの映画が「フーーーーーーッ!!最高だぜ!!」というほどほど感なのです。

 

人生を変えるようなシーンはありません。


気分が落ち込むような悲劇もありません。


今日も元気にマシンガンを片手に敵のアジトに飛び込みます。

 

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ポスターもほどほど感

 

映画と同様に、ポスターもほどほど感でなければなりません。

 

映画がせっかくほどほどなのに、ポスターだけが芸術的な美しさを出してはいけないのです。

 

お客さんは、ほどほどの気持ちになるために映画を鑑賞します。

 

ポスターもその欲求に合わせる必要があります。

 

でないとお客さんは観てくれないわけですね。

 


ほどほどではないポスター

 

ほどほどではないポスターとは、こういうポスターのことを言います。

 

イーストウッドの名作ミスティック・リバー

 

 

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これはほどほどではない

 

映画内には確かに銃やギャングが登場します。

 

ですが、このポスターからはほどほど感を感じません。

 

もっと重たい内容を予想します(実際に映画も重たい内容です)

 


次にアメリカンスナイパー】

こちらもイーストウッド

 

 

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悩んでる顔はしたらダメなのです

 

スナイパーだし、軍人だし。


いかにもアクション要素はありそうですが、ほどほどではないのは顔を見たら分かります。

 

この主人公は、銃を撃つのが楽しいとは思っていなさそうです。

 

ほどほど映画の主人公達は、銃を撃つときに考え込むような表情をしてはいけないのです。


人を50人くらい仕留めたあとに、普通にマクドナルドを食べるくらいのタフさが必要です。

 

というわけでこのような繊細なポスターはいけません。

 


カニックのポスター

 

どうでしょうか、この「ほどほど感」。

 

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アメリカ版

 

日本版とアメリカ版ではポスターの種類がけっこう違うのですが、いずれのデザインもほどほどです。

 

基本的にはジェイソン・ステイサム銃をもってポーズを決めればポスターは完成です!

 

敵の姿とかは入れる必要はありません。

 

どんな敵が現れようとも、勝つのはステイサムと決まっているのですから。

 

タイトル文字のなんともいえないダサさが観る方を安心させます。

 

「この映画は自分の人生に何の影響も及ぼさないだろう。でもきっと楽しいだろう」という信頼感ですね。

 

誰かの記憶に残ることはないかも知れない。

でも、少なくともその瞬間は誰かを幸せにできる作品。

 

そんな映画やポスターにも時々注目してみてくださいね。

 

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映画の感想

 

1と2を短いスパンで観たので、まとめた評価になってしまいますが。

 

まず1の「事故に見せかけて暗殺する」という素晴らしい発想。

 

なぜか、これが2ではほとんど無くなっています笑

 

なんでこんなことになったのでしょうか。

 

「どうやって事故に見せかけるのだろう」というドキドキ感は早いうちに失われ、後半になるにつれパワーとパワーのぶつかりあいになっていきます。

 

これは非常にもったいなかった。

 

可能であればラスボスですらも「部下にも気付かれずこっそり息をひきとっている」くらいのことをやってほしかったね。

 

もしやる気があるのであれば、続編もどんどん出してほしいと思います。

 

「今日はダラダラ映画観たいなー」という時に必ず観ることでしょう。

 

まだ未見の方は是非チェックしてみてください。

 

得るものはありませんが、ストレスは少し捨てることが出来ますよ!

 

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