映画のように平面デザイン

年間200本映画を観る地方グラフィックデザイナーが、色んなものを平面デザインでとらえてみます

ウィンターオンファイアー

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実際にこのようなシーンはないですけど

ずいぶんほったらかしにしたままでお恥ずかしいという気もするブログですが、
まぁよく考えたらそもそも立派な内容のブログでもなんでもないですし、今更失う恥もないので久々に更新します。

次の更新がいつかは分かりませんが、どうせ個人ブログですので好きなことを好きに書けばいいやという次第でございます。
良かったら読んでくださいな。


今回はNetflixのドキュメンタリー
【ウィンターオンファイアー】です。

 

ウクライナとロシアの戦闘状態

 

2022年3月1日現在、ウクライナとロシアの間で非常に緊張感の高い状態が続いています。


「これは侵略戦争だ!」とか「日本はロシアに対してどのような処置を」とか、
その手の話は今回はしません。


もちろん個人的に思うところはたくさんあるのですが、それはまた別の機会に。

 

紹介する【ウィンターオンファイアー】は、2013年の冬、今から8年半前のウクライナでの出来事をとらえたドキュメンタリーです。

 

私自身ウクライナについての知識があるわけでもなく、このドキュメンタリーで知ったことがたくさんありました。


そしてこのドキュメンタリーを通じて、今のロシアとウクライナ間の戦争状態が少し立体的に浮かび上がってきます。

 

詳細まで踏み込みませんが、おおよそのあらすじは


親ロシア派のウクライナ大統領ヤヌコビッチが、ウクライナEU入りを白紙に戻すような行動をとった→ロシアにすり寄ろうとする姿勢に反発する大学生ら市民が独立広場(大きい公園)に集まりデモを開始→いつしかデモ隊とウクライナ政府による暴力を含む騒乱に発展していく〜〜


という内容です。

これだけ書くと、ホントによく聞くようなデモ活動のようですね。


でも観た人なら分かると思います。


「命がけで戦う」とは、本当の本当に「命をかけて戦う」ということなんだと。

 

このデモが収束するまでに90日かかったのですが、最初は本当に平和なデモ活動にしか見えません。


「大統領は辞任しろ!」とプラカードを持ちながら、町を行進します。


日本でも普通に見かける光景ですね。


それが常態化すると、警察が介入してきます。


「道路は占拠しないでね」とか「解散しなさーい」とか。


これも日本で見かけますね。

 

 

そこからまたしばらくすると、様子が変わってきます。


ベルクトと呼ばれる特殊部隊(日本でこれだと該当するものはないですが、政府寄りの武器をもった警察みたいなもの)がデモ参加者を武力で押さえ込もうとします。


警棒の攻撃による怪我人が発生したことなどをキッカケに、平和な抗議デモの姿が加速しながら変化します。


スマホでの撮影も含めたであろう映像からは、人々の表情がみるみると変化していく様子が映し出されます。

 

衝突はついに、実弾も使用した騒乱に発展していきます。


映像の中には今まさに被弾する様子、命を引き取っていく様子、地面にうち捨てられた様子、
数々の死体がそのまま記録されています。


「人は人に銃を発砲できるのか」

 


90日という時間をかけて、同じ国民通しで殺し合いにまで発展していく過程。

ウクライナという国が、血の革命の果てにEU側に寄り添い、ロシアと距離をおこうとしたかが少しだけ分かります。


今起こっているロシアとウクライナの衝突は、単にロシアの暴走だけで片付けていい問題ではないのだとドキュメンタリーは教えてくれます。


ウクライナは、命をかけて国の独立を目指してきたのだから。


ウクライナの自由のために戦って死んでいった100名以上の死者は、今の戦争状態をどう思うのでしょうか。

 

一秒でも早く、とにかく武力による衝突が終了することを願います。

 

www.netflix.com

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