映画のように平面デザイン

年間200本映画を観る地方グラフィックデザイナーが、色んなものを平面デザインでとらえてみます

映画ランキング2019 《ベッタベタなランキングです》

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2019年映画ランキング


こんにちは、グラフィックデザイナーのピースマイルです。


スターウォーズEp.9の公開をもって、なんとなく僕の中で2019年も終わりになりました。


今回は2019年の映画ランキングを一応つけてみようかなと。


ルールとしては


2019年の映画であること


本国公開が2018年とかであっても、日本で2019年に上映されていたら2019年としてカウントすること


としてます。


まぁ、別に厳密なルールはないですけどね。


何の権威があるわけじゃあるまいし。


では、ご興味がある方は読んでいただけると嬉しいです。

 

第5位 ブラック・クランズマン

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鑑賞体験そのものが思い出になるような映画でした。


観ている間、イヤな気持ちになったり笑っちゃったり勉強になったりハラハラしたり。


映画の最後にはトリップした演出もあったりと、とても多角的に楽しめた映画でしたね。


人種差別を取り扱った映画は観るのに体力が必要ですが、このような手法もあるのだなと感心した次第。

 

第4位 トイストーリー4

 

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日本では低評価も目立った今作。


自分のまわりでも「3で終わっていて欲しかった」と言う人もいましたね。


でもやはり僕はこの作品は何があっても擁護したいと思っていて。


今までずっとアンディやボニーの気持ちを考えてきたウッディが、ついに自分の内なる声に従い出すというストーリーに涙が止まらなくて。


「自分の為に生きる」ということが、誰か大切な人とのお別れを意味することだという、ピクサースタジオめ、なんてこと考えやがる!という。


この20年以上、僕自身もウッディに幸せにしてもらったんだな、と本当に思いました。


ただただウッディに幸せになってほしいと願うばかり。


映画の出来としてはちょっと無駄な点も多かったという印象ですが、そんなの飛び越えての感動がありました。

 

 

第3位 グリーンブック

 

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世間では「クラッシュ以来の最低のアカデミー作品賞だ」なんて声もあったみたいですけど、個人的には「ディパーテッド」以来の10年ぶりくらいに好きな作品でしたよ。


この作品が所謂【白人の救世主】として描かれているじゃないか、という批判も理解できるのですが、その苦々しさも含めての素晴らしい映画だなと思ったんですけどね。


僕は別にこの作品が「完璧だから好き」というわけでもなくって、不完全さも含めての良さだと思っています。


でも何よりもこの映画が好きなのは、演技、演出、旅の風景、心情の移り変わり、そして音楽が非常に高いレベルでミックスされているという点です。


映画が終わる二時間たっぷりとロードムービーの心地よさを味わうことが出来て「ああ、映画館に来て良かったなぁ」と幸せな気持ちを噛みしめました。

 

第2位 スパイダーマン:スパイダーバース

 

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映画を見終わってしばらく、あまりの衝撃に興奮と絶望がグチャグチャになったような感情でした。


コミックスを映像化する、という手法の一つの完成形を見せつけられた気がして、「ああ、これはもう同じやり方では日本アニメは勝ち目が絶対にない」と思い知らされましたね。


映像レベルで遥かなレベルの差を見せつけられたうえに、ストーリーも一流、社会的テーマも押さえてある、キッズ向けアニメとしても十分(なんと2歳の息子までハマって見てました)、そして音楽が半端じゃなくカッコイイという、奇跡みたいな作品でした。


今年一番回数を多く観た映画でしたね。

 

第1位 アベンジャーズ エンドゲーム

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これを1位にしちゃうってのもバカっぽくてイヤなんですけど、ここはもう気持ちに素直な評価にしようと思いまして。


別にこの映画を“単体の映画として”完璧だとは思ってなくて、3時間はやっぱり長すぎるしストーリーの展開も納得いっていない部分も多いです。


とはいえ、エンドゲームの公開前後、これだけ多くの人と「エンドゲーム観た!?どうだった!?」と語り合ったことはないですし、SNSでもかなりの情報がエンドゲームに占められていたし。


日本での興行収入は大したことなかったみたいですが、それでも観た人の心を大きく揺さぶり、とにかく「語り合いたくなる」映画だったという点でエンドゲームが2019年ベストだと思いました。


僕なんかは別にマーベルオタクでもなんでもないんですけど、それでもこの10年間、彼らと共に過ごせた映画ライフは楽しかったなぁとしみじみ思います(まだ続いていくけどね)。


ありがとう、アベンジャーズ

 

 

 

次点


順不同ですが、他にも大好きな作品はあったのでいくつかご紹介。


スパイダーマン ファーフロムホーム
ジョン・ウィック パラベラム
ワンス・アポン・ア・タイム・イン ハリウッド
JOKER
女王陛下のお気に入り


あたりは、第5位に入ってもおかしくなかったかなと思います。


でもトップ4はガチガチに決まってるかな、みたいなランキングでした。


正直なことを言うと、2019年自体は映画の当たりは少なかった印象です。


全体的に小粒な作品が多かったなって気がしていて。


来年はもうちょっとぶっ飛んだ映画が観られたらいいなぁなんて思います。


そういえば、邦画が一本も入っていないのは残念ですね。。


どうしても時間がとれなくて「蜜蜂と遠雷」を観られなかったのですが、もし観ていたらランキングに入ったかな??


去年は「勝手にふるえてろ」と「カメラを止めるな!」という素晴らしい邦画に出会えたのもあったので、来年は期待したいと思います。

 

ワースト1位


一応ですけど、今年のワースト映画ものせとこうかなと。


えー、ファンのみなさん、ごめんなさい。


アクアマン


です。

 

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こんなこと書くと「お前がマーベル好きなだけだろ!!」って言われちゃいそうなんですけどそんなことなくって。


アクアマンは「脚本に無駄が多いし、キャラクターの作り込みが甘いから共感も出来ないし観ていてイライラする」というような状態が常に続いていた印象。


DCもJOKERのような最高の映画を作る実力派あるスタジオだし、今後も公開されたら観るとは思いますが、今作のような出来が続くならちょっと厳しいかなぁ。

 

まとめ


結果的に「映画史上で最も売れた映画」と「オスカー受賞作」がトップ3にくるという非常に恥ずかしいランキングになってしまいましたね。


でもランキング内の作品はいずれも忘れがたい名作ばかりだったので仕方ないですね。


毎年そうなんですけど、今年は特にリメイクや続編ばっかりだった気がする2019年。


来年は可能で有ればオリジナル新作の傑作に出会いたいものですけどいかがでしょうかね。


それでは、また。