ブラック・ファイル《久々に観たぞ、ポンコツ映画》
映画の点数…40点
ポスターの点数…45点
二大スターの共演
こんにちは、グラフィックデザイナーのピースマイルです。
今回取り上げる映画は《ブラック・ファイル》です。
主演はジョシュ・デュアメルさんですが共演にアンソニー・ホプキンスとアルパチーノという豪華仕様。
新人監督の映画にも積極的に出演するのがハリウッドスターの素晴らしいところだと思います。
特にアルパチーノは何歳になっても作品を選ぶ才能が本当にないというか笑
先日のワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのような良作に出たと思ったら今作のようなポンコツ映画にも当たり前にも出演します。
まぁ僕からすると、動いているアルパチーノを観ることが出来るだけでけっこう幸せなんですけどね。
いつまでもお元気で活躍してください。
映画のストーリー
映画のストーリーが、これが実に説明しづらい。
悪徳製薬会社の社長がアンソニー・ホプキンスさん。
その製薬会社を訴えるのがジョシュ&アルパチーノの弁護士達、というのが構図なんですけど、あまりにもその他の人物達が飲み込みづらくて。
アンソニーの現恋人、かつジョシュの元恋人のメアリーさんって方がいて、何か悪いことをたくらんでるっぽいとか。
イビョンホン演じる謎の男が、本当に謎の行動をとったりとか。
ジョシュの奥さんがサイコパスな感じになったりとか。
話が終わってみると、悪徳製薬会社とかいう設定は特に活かされることはないんですよね。
このあたりが実にポンコツ映画なんですよねぇ。
色々な伏線が張ってあるように見えるんですけど、そんなものは全部バッツバツに切り刻み、逆に今まで全く観たことの無いステルス伏線をワサワサと回収しまくります。
映画の良かった点
良かった点はアルパチーノが観ることが出来たとかそのくらいですね(僕はアルパチーノが最も好きな俳優なのです)。
あとは出てる女優さんが何故かみんなノーブラなのがラッキーくらいな感じで。
映画の不満点
順序だてて説明してもしょうがないくらいおかしな点が多い映画なんですよね。
これは監督以前に脚本がおかしい点が山盛りなのが原因で。
それをいくつか挙げてみたいと思います。
- アンソニー・ホプキンスが最初に美術商を殴るシーンが伏線かと思いきや、ただの勘違いで何も意味がない
アルパチーノのペンのくだりが最後まで意味不明
主人公が逃亡する際にお腹を怪我する理由が全くない
主人公が逃亡するのに友人が応じる理由が全くない(電話履歴残るだろう)
友人が逃亡に拳銃を渡す意味が全くない(結局必要ない場面でぶっ放してるし)
子どもを流産したと思われる設定が全く必要ない
元カノがSNSを通じて主人公に接近してきたけど、コンタクトをとれる確実性が低すぎる
このあたりはまぁ可愛げがあるんですけど。
ただ
元カノが何がしたかったのか結局よく分からない
点と
イビョンホンが何故残りわずかな命という設定だったのか分からない
という点なんかは見逃そうにも見逃せないんですよね。
これらの余計な情報のおかげで、ご覧なさいよ、映画を見終わった今でもまったくストーリーが理解できていないんですよ。
いや、もちろん「こうして→こうして→こうなった」みたいなストーリーは分かりますよ?
でもそれが映画としての魅力に全くなっていないんですよね。
「観客の予想を超える展開」なんて言いますけど、そりゃもう軽々と超えてくるというか、予想なんて出来るわけねーだろって感じなんですよ。
ただまぁここまで悪口言っておいてなんですが、こういうポンコツ映画は嫌いじゃなくって。
そりゃ一生で見返すことは絶対にないですけど、見ている間は楽しいんですよ。
だってずーーーっと腑に落ちないから、観ていて飽きない笑
こういう映画体験も悪くないじゃないですか。
ポスターの感想
まず本国版のポスター
まぁ、こうなるよねって感じのポスターですね。
主人公だけじゃ弱いから、後ろに豪華な花を用意しているわけです。
あとは意味ありげにテーブルに拳銃が置いてありますが特に意味はないですね。
いやー、本当に薄っぺらいポスターだなぁ笑
アルパチーノもアンソニー・ホプキンスも表情に覇気がありません。
韓国版ポスター
韓国版ポスターには先ほどの三人にイビョンホンが加わります。
映画を観てみると分かりますが、イビョンホンはそこまでストーリーラインに関わらないのでポスターにのせるほどではないとは思いますが。
そこは「本国のスターがハリウッド映画に出てる!」ってことでポスターにのせるのは当然ですかね。
イビョンホンさんも他にハリウッド映画で佳作にはちょこちょこ出てますし、こういう映画にはもう出なくていいんじゃないですかね笑
日本語版ポスター
日本語版ポスターになるともっと悪いです。
先ほどの4人に加え、女優二人がのっているのですが、なんなんですかねこのレイアウトは。
男性4人は顔のドアップなのに、女優は何故か引きのショットなんですよね。
これって明らかにおっぱいを強調しているだけでしょう笑
キャッチコピーも「狂いだした歯車」とか「驚愕のラスト」とか本当に書くことが無いときの言葉を無理矢理貼り付けたみたいな感じで笑
で、もう伝えることもないからおっぱいを足してみました!みたいな。
嫌いじゃ無いですよ、そんないきなりおっぱいも。
まとめ
良くも悪くも悪くも悪くも悪くも、小粒でさっぱりな映画でした。
ただこんな映画があってこそゴッドファーザーや羊たちの沈黙も輝くんですからね、これはこれでいいじゃないですか。
そんな優しい気持ちに僕はなりましたよ。
それでは、また。
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