映画のように平面デザイン

年間200本映画を観る地方グラフィックデザイナーが、色んなものを平面デザインでとらえてみます

スターウォーズ Ep.9 《ポスターから読み解く最新作》

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映画を観る前のポスターの点数…75点

公開迫る、スターウォーズ


こんにちは、グラフィックデザイナーのピースマイルです。


今回は年末に公開を控えているスターウォーズ エピソードⅨ スカイウォーカーの夜明け》の公式ポスターが届きましたので、そのお話をしようかと思います。


一応、サーガ(スピンオフとかではなく正式なタイトル)としては今作でお終いということになります。


こういう言い方はあれですが、俳優達の年齢などもふまえると「ルーク・スカイウォーカーから始まったスターウォーズの終わり」とも言えると思います。

 


これからいくつかの予想や仮設をお話しますが、あくまでも“ポスターから見えてくる映画”のお話です。


ファンの多いシリーズですし、異論反論もちろんオーケー


世界中みんなでギャーギャー言い合ってるくらいが楽しいと思いますしね。

 

僕とスターウォーズ


まず、僕とスターウォーズとの距離感を少し説明します。


世界中にいるマニアと呼ばれる方々には遠く及ばないですが、シリーズのファンだとは思っています。


年齢的にはスターウォーズは完全に後追い世代ですので、映画館で初めてみたのはエピソードⅦ(フォース・アウェイクン)からです。


その頃にはすっかりファンでしたので、オープニングの「バーーーーン!!!」のタイトルの時点で号泣したのを覚えております。


「やっとスターウォーズを映画館で観ることが出来る!!」という感動ですね。


とはいえ別にスターウォーズ前面支持とかそういうことでもなく、作品によって好き嫌いは当然あります。


一番好きなのはエピソードⅦですね。


この時点で「はぁ!!?」と言われる方も多そうですが、とにかく【レイ】という主人公が好きすぎるからというか。


そもそも女性としてタイプなだけな気もしますが、とにかくまぁⅦが好きなんです。


そのあとはⅣ→Ⅴ→Ⅲとかそういう感じですかね。


一番嫌いというか、一生許すことが出来そうにないくらい怒り狂っているのは前作のⅧ(ラスト・ジェダイ)です。


おかげさまで正直に申し上げて、エピソードⅨへの期待値もかなり低いんですよ。


可能であればエピソードⅧは無かったことにして「うんゴメンゴメン、あれ嘘だわ。ちょっと作り直すから一旦忘れて」と言ってくれないかなと今でも思うくらいです。


そうはいっても再来月にはエピソードⅨは公開されますし、どうせ観るのは間違いないんだし。


とりあえず向き合ってみようと思いますよ。

 

パッと見た印象


それではポスターを具体的に見ていきます。

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まず全体的な色味に注目ですね。


パッと見たときに、「青いポスターである」と言えると思います。


画面の7割くらいを青が占める。


これはかなり重要な要素でして、今シリーズ1作目のエピソードⅦでは青と赤が半々となっていました。

 

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そして前作のⅧでは画面全体が赤い色で支配されています。

 

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説明不要なくらいですが、ご存じの通り「青=ジェダイ(正義)」「赤=シス(ダークサイド)」を象徴する色ですよね。


ここから読み解くと「正義と悪の均衡(Ⅶ)→悪の勝利(Ⅷ)→正義の勝利(Ⅸ)」となるのではないでしょうか。


まぁ普通に考えてそういうストーリーになるであろうことは予想つくのですが、ポスターの色味からもそういう情報が見えてきそうです。

 

レイの扱い


今作の主人公レイですが、Ⅶの時点でのポスターでは武器と赤いライトセーバーが重なりあって描かれることで「ダークサイド(悪)に転がり落ちそうな危うさのある人物」を予感させていました。

 

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Ⅷのポスターではよりそれが顕著になり「ルーク(正義)カイロ・レン(悪)の狭間にいる」人物を思わせます。

 

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ですが今作のポスターでは完全に青いトーンで描かれており、まるで「悪(赤い部分)からの侵略を正義の力で食い止めている」ようなビジュアルにも見えますよね。

 

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エピソードⅧではあまりにも影の薄かったレイさんですが、次作ではついに大暴れするんでしょうか。


アベンジャーズ・エンドゲームが「みんなの力でサノスを倒す!」という話だったのに対し、ライズ・オブ・スカイウォーカーでは「最後はレイが銀河を救う」という話になるのかも知れませんね。


衣装もよく見ると全体的に白っぽくなっています。


ルークがそうであったように「だんだん黒っぽい服装になる→ダークサイドに引き寄せられる」という演出だとするなら、レイはやはりジェダイ側の人間なんだと思わせるメッセージが込められているのではないでしょうか。

 

レイとカイロ・レンの戦い


画面下部では、レイとカイロ・レンが一騎打ちをしているようなビジュアルが窺えます。


これが「イメージ」なのか実際にある戦闘画面の一つなのかは分かりませんが、レイとカイロ・レンの決闘が今作のキーポイントになるというのは間違いないでしょう。


ちゃんと背景が赤と青の境目になっているというのも細かくていいですね。


それにしてもなんでカイロ・レンはなんでマスクを作り直したんでしょうね。


直したといっても、赤いラインは残っており格安の板金屋さんに頼んで大失敗したみたいになっております。


金欠だったのでしょうか、カイロ・レン。

 

背景の宇宙船について


背景に見える宇宙船の位置にも注目です。

 

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正義側のミレニアム・ファルコンは敵側の赤い方へ、一方敵側のスターデストロイヤーなどは青い側へ戦略してきており、「戦争は始まっている!」というような雰囲気を感じますね。


これが、それぞれ自分側に戦闘機があるようだと「これから戦争だ!」という雰囲気になるはずです。


細かい違いですが、受ける印象は違ってきます。

 

もう一枚のポスター


こういうバージョンのポスターもあるのですが、こっちの特徴はなんといっても背後にいる「あいつ」ですね。

 

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彼が映画にどのように関わってくるのか分かりませんが、ランドも含めていよいよ旧作のキャスト全員集合感が強まってきましたね(面白くなるかは別の話ですが)。


それにしても右手に持っているのってライトセー………??

 

まとめ


新キャラなんかも画面に登場しているのですが、この辺の予想は割愛しますね。


もし当たってたりしたらイヤですから笑


以上のように、ポスターから見えてくる新作のお話でした。


少なくともポスターから感じるのは「今作はレイが戦うぞ!」というメッセージは感じるのでそこは期待したいと思いますよ。


グラフィックデザイナーとしての見方としては「ワクワクするような期待感はあまり感じないが、映画の意図は感じるポスター」といったところでしょうか。


どっちみち映画を観たらまた評価も変わるでしょう。


それでは、また、公開のその日まで。

 

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