映画のように平面デザイン

年間200本映画を観る地方グラフィックデザイナーが、色んなものを平面デザインでとらえてみます

ジョン・ウィック2 《理想的な2作目の映画とポスター》

 

f:id:peasemile:20190930201423j:plain

 

映画の点数…88点
ポスターの点数…90点

 

理想的な続編


こんにちは、グラフィックデザイナーのピースマイルです。


今回取り上げる映画はジョン・ウィック チャプター2》です。


今週にはシリーズ3作目の公開を控えております。


個人的には《ジョーカー》と《ジョン・ウィック》のどちらを先に見に行くべきか頭を抱えております。


心待ちにしていたジョン・ウィックですので面白かったら嬉しいのですが、映画の続編やシリーズ化というのは必ずしも成功するとは限りません。


そのなかにあって、かなり理想に近い形での続編だったのがこのチャプター2でした。


さらには当ブログのテーマでもある映画ポスターまでかなり良い出来だったのも素晴らしいですね。


それでは少し振り返ってみたいと想います。

 

映画のあらすじ


前作で愛犬殺しのロシアンコックサッカーを壊滅させたジョン・ウィックでしたが、今回は愛車を取り戻すために敵地に乗り込みます。


当然のように敵軍を壊滅させたあと、さあ仕事は終わりだと締めくくった瞬間。


かつて手を借りた相手から無茶な要求を受けて殺し屋稼業に再び手を染めます。


あとは色々とはしょって、世界十の殺し屋からジョン・ウィックは追われることになって映画は終わります。


とても楽しんだとは言えないあらすじを書いてしまいましたが、とてもシンプルな脚本で楽しい映画でした。


第一作目の始まりが「犬を殺したチンピラに復讐する」だったのが、気付けば世界中の殺し屋から監視されるという激アツな展開になっています。


一寸先は闇にもほどがある。

 


映画の良かった点


映画の続編の良い点は、さほどキャラクターの紹介に時間をかけなくて良い点にあります。


前作では前半の15分くらいで自己紹介、その後の15分で「実はとんでもなくヤバい奴」の説明だったようなイメージですが、今回はある程度すっとばしてオーケー。


前半10分で大暴れに暴れてビル一つ壊滅させてしまいます。


これで自己紹介おしまい。


そこからゆっくりストーリーに入れるため、とにかく映画全体の加速が素晴らしいですね。


逆に言えば、基本的にずっとドンパチしているのでそれを退屈だと考える人がいても仕方ないかなと思いますが。


個人的にはとても楽しかったです。

 

この手のアクション映画はアイデアが尽きたりネタバレした途端につまらなくなるのが宿命なのですが、少なくともこのジョン・ウィックではかなり理想的な続編になったと思っています。


下手な撮り方をすればただのB級映画だったであろう作品を、豊富な経験と優れたアイデアで見事にA級映画にしています。


何よりも制作側、特にキアヌ・リーブスがこの作品を愛しているということが伝わってきます。

 

ポスターの感想


前作は「いい映画なのに、ポスターワークがサラッとしすぎていてもったいない」という感想でした。

 

f:id:peasemile:20190918173709j:plain


ですが今作ではその反省を活かしたのか、かなり良いデザインになっていると思います。

 

f:id:peasemile:20190930201426j:plain


かなりグラフィカルで、フィクション性の高いデザインですね。


ですがそのくらいのバランスがこのジョン・ウィックという作品の「クールでハチャメチャ」な雰囲気とバッチリ合っています。


ただ単純にカッコイイというわけではなく、キチンと映画の内容にもあっています。


まず、多勢に無勢という基本姿勢がちゃんと表現されています。


いつも多人数相手に戦うジョン・ウィックの勇ましさが出ていますね。


特に今作は映画の中盤から次々に敵に襲われるのでそれを思わせるデザインになっています。


ポスターの内容とビジュアルが合致したこれまた理想的なデザインになりました。

 

まとめ


個人的な考えですが、かなり完璧に近い映画の一つだと思っています。


「人生を変えてしまうような」映画ではないですが、そんなヘビーな映画ばかり観たいわけではないですから。


こういう、いつ観ても面白く、しかもA級に出来が良い映画という作品というのはそれほど多くありません。


これからも度々観ることになりそうな映画になりました。


さぁ3作目が楽しみです。


それでは、また。

 

 

↓ 面白いと思ったらクリックください!励みになります!

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村