ホタルノヒカリ 《小学校の演劇レベル》
映画の点数…2点
ポスターの点数…30点
ずっと、面白くない
こんにちは、グラフィックデザイナーのピースマイルです。
今回取り上げる映画は《ホタルノヒカリ》です。
実際のところ僕はこの映画に全く興味はなかったのですが、いつもチェックしているライムスター宇多丸さんの映画評の中でもトップクラスで批判されていた作品だったので観た次第です。
皆さんもたまにあると思うんですけど、「今日は映画を観たいけど、真剣なテーマのやつではなくてサラッと鑑賞できるやつにしよう」という日。
そういう日をチョイスして観たわけですよ。
仕事に疲れた毎日の、2時間のご褒美タイムみたいなものですね。
はい。
すいません、甘くみてました。
全然ご褒美じゃなかったです。
なんですかね、拷問ですかね。
なにしろですね、映画が始まってから1秒も面白くないんですよ。
1秒も、ですよ。
ですがその感情も映画の残り40分くらいまでで終わります。
そこから先は「俺はこの映画を作った奴を二度と許さない」という怒りに変わっていきます。
冗談でもなんでもなく、とにかくずーーーーと面白くないです。
映画の点数
一応映画の点数には2点ちゃんとあげています。
内容としては「動く綾瀬はるかさんを見ることが出来る」で1点です。
まぁこれはコカコーラのCMとかでも見ることが出来るのでどうでもいいんですけど。
綾瀬はるかさんの魅力自体は何一つ伝わってこないですしね。
静止画だったらあと5点あげていたと思います。
もう1点は、映画の途中で出てくるシトロエンの車(2CV)がかっこいい。
以上です。
とはいえこれも「なんで舞台がイタリアなのにシトロエンなんだよ・・・・普通にイタ車のフィアットとかロメオでいいじゃねえか」というのもあります(シトロエンはフランス車)。
なので本当は0.5点、計1.5点となります。
他に何かあったかなと思い出そうとするのですが、やはり特に何もないので1.5点です。
おめでとうございます。
僕の中でこれより点数が低い映画は《少林少女》と《ギャラクシー街道》くらいですかね。
映画の不満点
いいところは本当に無かったので不満点を書くしかないんですけど、逆に言えば全部不満点なんですよね。。。
ただそれでもあえて言うならば、この映画はコメディなわけじゃないですか。
だったら、笑いのシーンは当然真剣に作っている。。。と思うんですけど、いや全然ですね、真面目に作ってない、絶対に。
笑いって、「緊張と緩和」とか「タイミング」とかとても繊細なものですよね。
それをメインキャラの4人全員に求めはしませんよ。
特に藤木さんと手越さんの演技はけっこうひど・・・・・いや、まぁいい、とにかくこちらを映画にしないと意味がなにわけです。
ところが、これが本っっっっっっっっっっっ当につまらない。
ただ脚本に書いてあるセリフをおどけながら言っているだけだから。
なんで観ているこっちが恥ずかしい気持ちにならないといけないんでしょうか。
演者に出来なかったとしても、編集で面白いタイミングに詰めるとかいくらでも出来たでしょう。
それをやってないし、やる気も無かったのでしょうね。
ポスターの感想
映画は2点でしたが、映画ポスターの方はどうでしょうか。
レイアウトは悪くないと思います。
全体に白をベースにして、そこに花嫁姿の綾瀬はるかが寝転がっている。
タイトルのマゼンタがアクセントとして効いていて、ポスター全体の色彩バランスはとてもいいです。
キャラクターの側にはビールの缶や脱ぎ散らかした衣類などが散乱している。
これだけでも映画のテーマとかキャラクター説明は出来ていますね。
その他が全然ダメですね。
なんで下の方に小さい写真をパラパラ並べるんでしょう。
日本の映画ポスターのひどい点の一つですよね。
あえて言えば松雪泰子さんと手越祐也さん以外は完全に脇役なんだしいらないでしょう。
安田顕さんとか、なんであんな変な格好と表情の写真をチョイスされているのか。
さらにその下に並べたローマの観光写真。
こんなの並べたら、より一層この映画が面白くないんだろうなと気付くだけでしょう。
全然面白くなさそうだもん。
それに背景の教会も意味が分からないです。。。。
これを観て「お、今度の舞台はイタリアなのか」って分かる人が日本に何人いるんですか?
だったら「ローマだとすぐに分かるもの=コロッセオ、真実の口」にするとか、「ローマじゃなくてもいいから綺麗な教会」にするとかでいいじゃないですか。
すげえ中途半端でしょう。
文字情報
キャッチコピーとかはもう触れたくもありません。
全然面白くない。
このテンションで映画をやりますよという宣言なら、むしろキャッチコピーなんて無い方が100倍良かった。
あとはもう、「アホ宮、ローマだ!」「ぶちょおお」だってなんなの、しかも面白くないとか最低だなと思います。
まとめ
もうこれは一言ですね。
見ない方がいいです。
「俺は綾瀬はるかが出ている作品は全て観ないと死んでしまうんだ!」という方や、「どうしても無駄にしたい時間がそこにはあるんだ」という強い決意を持った人だけです。
制作陣の方にお願いしたいのですが、やる気がないんなら映画なんて作らないでください。
それでは、また。
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