映画のように平面デザイン

年間200本映画を観る地方グラフィックデザイナーが、色んなものを平面デザインでとらえてみます

アドレナリン 《映画はご陽気、でもポスターは??》

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映画の点数…80点

ポスターの点数…35点

 

ハイ!ハイテンション!

 

こんにちは、グラフィックデザイナーのピースマイルです。

 

今回取り上げる映画は《アドレナリン》2006です。

 

最近のジェイソン・ステイサムのイメージは、パワフルで最強の男でありながらもどこか知的なキャラクターが多いと思います。

 

ですが今作はそういった知的なイメージは皆無。

 

とにかく目の前の事象に行き当たりバッタリで対処するクレイジーな乱暴者です。

 

どれが正解なんて当然ないのですが、一種突き抜けた爽快さをもつ本作はジェイソン・ステイサム出演作でも筆頭の面白さだと思います。

 

 

開始1秒からハイテンション

 

映画の概要は、心臓が止まるドラッグを注入された主人公が、とにかくアドレナリンを出し続けることで心臓を止めないように奔走する話です。

 

その合間に注射を打ったギャングを襲ったり、恋人と連れ添ったりと色々です。

 

まず間違いなく映画が作られた背景は「とにかく最初から最後まで走りっぱなしの映画をつくろう」という概要から脚本が作られたはずで、実際にストーリーはハイテンションな仕上がり。

 

余計な説明なんて全くないままに映画はいきなり始まって、すぐさま大暴れが始まります。

 

映画の良かった点

 

これはもうそのまま、とにかくハイテンションであることが最大の美点だしそこをこそ楽しむ映画です。

 

映画の途中で人が死んだり車が壊れたりするですがそんなことは絶対に振り返りません。

 

人に迷惑をかけた代償とかは気にしてられません。

 

とにかく走ります。

 

冷静に考えればおかしな点は多いのでしょうが、冷静に考える方が間違ってるとばかりに映画は疾走し続けます。

 

素っ裸で白バイを盗んだり、中華街でおっぱじめたりとサイテーな映像も続きますが、このあたりのナンセンスなコメディはイギリスっぽいなぁなんて思ったり。

 

好みの問題ではありますがジェイソン・ステイサム作品では一番好きな作品です。

 

 

映画の難点

 

ただ惜しいのは、終盤でテンションが力つきることです。

 

おそらくですが、単純にネタがつきたのかなと。

 

シーンとしては「最後に主人公が覚悟を決めて最後の敵に立ち向かう」みたいなことなのでしょうけど。

 

そこで冷静になられると急に「今までの犯罪はどうするのよ?」とかが際立ってきちゃって。

 

そういう細かいことを考えさせる前にササッと映画を終わらせた方が後味が良かったのだろうなと思います。

 

あと10分映画を削っても問題なく面白かったと思います。

 

 

ポスターの感想

 

せっかくのハイテンションな映画なのに、ポスターがちょっといただけないです。

 

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日本版も本国版も共通して何故か大人しめなんですよね。

 

一言で言えば、よくあるB級映画らしいポスターに納まっちゃってる。

 

もっとスタイリッシュで突き抜けたビジュアルにしてもキザにはならなかったと思います。

 

こういう映画でこそ遊び心のあるポスターを見て見たいんですけどね。

 

 

 まとめ

映画が超速で楽しかった分、それを削ぐような演出やポスターがもったいなかったなと思います。

 

逆に言えば、制作側の期待を大幅に上回る面白い映画に仕上がったとも言えるのかもしれませんが。

 

スカッと楽しむには十分だし、何回リピートしても面白い魅力はあると思います。

 

それでは、また。

 


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