映画のように平面デザイン

年間200本映画を観る地方グラフィックデザイナーが、色んなものを平面デザインでとらえてみます

トイ・ストーリー4(公開前予想) 《過去最高にノスタルジックな作品に??》

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映画の予想…75点はいって欲しい…
ポスターの印象…辛めの50点

 

トイ・ストーリーについて


こんにちは、ピースマイルです。


このブログはいい年した中年のおじさんが書いているわけですが、今回取り上げる映画は今週に公開が迫っている《トイ・ストーリー4》です。


ちなみに本国アメリカなどでは公開はスタートしているので調べようと思えば既に評価は出ているのですが、個人的には映画を観る前に評価は観たくないので調べておりません。


おじさんが書いているブログとはいえ、トイ・ストーリーに関してはちょっと他の人には負けないくらい思い入れがあるわけです。


なにせトイ・ストーリー1作目が公開された時の年齢が10歳。

 

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初めて観た時の衝撃は忘れることが出来ないんですよね。


僕のような年齢の人達は、6歳くらいでターミネーター2を観てひっくり返り、10歳くらいでジュラシックパークトイストーリーを観て卒倒したくらいの年齢です。


恥ずかしながら僕自身、ジュラシックパークが公開された時には「ついに恐竜が復活したんだ!」と本気で思ったんですよ。


CGとか分からないし。


トイ・ストーリーが公開された時も、ものすごく丁寧におもちゃをコマ撮りした作品だと思ったくらいです。


背景にいたっては実写だと思ってました。


当時の小さい子どもだった自分にとって、トイ・ストーリーは一生忘れることが出来ない映画体験だったんですよね。


とにかく、それくらいトイ・ストーリーが大事な映画だと言うことです。

 

トイ・ストーリー4に対する不安


あえて今更ながら今までのシリーズに点数をつけるとしたら、トイ・ストーリー1作目が95点、トイ・ストーリー2が40点、トイ・ストーリー3が90点です。


トイ・ストーリー2の評価が極端に低い理由は省きますが、これは「トイ・ストーリー1作目が異常に好きだから」であって別に嫌いな映画というわけでもありません。

 

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未だに子どもとトイ・ストーリーを見なおしては、特に3のエンディングは毎回号泣してしまうという。


子どもが出来るとむしろ涙が止まらないものですね。


だからこそ、トイ・ストーリー4の公開が発表された時には正直「え!?イヤなんだけど!」と思いました。


せっかく完璧に近い形で幕を下ろしたトイ・ストーリーだったのに、何を今更やる必要があるのか理解できません。


トイ・ストーリー3は、まさかのアンディが大人になっている(トイ・ストーリーを愛した観客達と一緒に歳をとっている)という禁じ手を使ったからこその傑作だったはずです。


トイ・ストーリー3のあとに幾つかのスピンオフがあったとはいえ、あくまでスピンオフだから許せたのですが。。。


とにかく今恐れているのは「駄作だったらどうしよう」という恐怖です。


ピクサーだから大丈夫!」と言い切れないのは、カーズやニモを観る限りピクサーはそこまで続編に成功例が多くないからですね。

 

続編に対する希望


文句ばかり言っていても仕方ありません。


公開はもう決まっているのですから。


それに、この映画は僕のようなおじさんではなくあくまでも子ども達に贈られるものです(そうあってほしい)。


であるならば、どのような展開にするべきでしょうか。

イデア1. 良くも悪くも軽めのトーンにする


方向性としてはスピンオフのような軽さを持った展開にすることです。


あまりにも巨大な価値を持ちすぎたトイ・ストーリーシリーズを、一旦フラットな目線まで落としてしまって今後の5、6と続く続編を作りやすくするという展開です。


続編が続けられることに対しては疑問というか、正直反対ではあるんですけど、とにかく今作は平均点を真剣に狙いにいくような作品にするのはアリだとは思います。

イデア2. さらなるホームランを狙う


トイ・ストーリー3という傑作から逃げることなく、前作を越えるホームランをかっ飛ばすという方向ですね。


かなり難しいと言わざるを得ないのですが、もしもピクサー側が「とんでもない脚本が出来てしまった!」からこそ映画化したのだとしたら、もしかしたらもあるかも知れません。

イデア3. 全く別の価値観の提示


今までのトイ・ストーリーは「好きな人(アンディ)に遊んでもらうことが何よりも幸せ」という視点から描かれてきました。


トイ・ストーリー2では「博物館に展示されて永遠の生を得る」という価値観も提示されましたが、ウッディ達はそれを拒否しています。


もしもトイ・ストーリー4で何かしら新しい生き方の価値観が提示されたとしたら、もしかしたら傑作になる可能性もあるでしょうか。

 

ポスターから読むトイ・ストーリー4の展開


では公開されている映画ポスターからトイ・ストーリー4の展開を予想してみます。


さらに予告CMもいくつか出ているのでそれも踏まえての予想をしてみましょう。


まずこちらのポスター。

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ウッディとバズが、こちらに背を向けて移動遊園地を見下ろしています。


背景はなんと「夕暮れ」。


今までのトイ・ストーリーでは考えられないほどムーディーな一枚になっています。


二人がこちらに背を向けているのは、「何か違う未来を見つめている」ということの暗示でしょうか。


今までウッディとバズが観客に印象的に背を向けたシーンといえば…そうです、アンディとのお別れのシーンでかなり似た構図の二人を観ることが出来ます。


思い出すだけで泣きそうになる名シーンですが、そのシーンと同じ構図をポスターに持ってきたのは無関係ではないのではないでしょうか。


さらにキャッチコピーは「あなたは【トイ・ストーリー=おもちゃ達の生き方】を知らない」ともとれます。


ポスター下部には「この結末は想像を超える」とあります。


明らかに「今までと同じところには着地しないからね」という宣言でしょう。

 

ポスター2

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こちらのポスターでは、お馴染みの「スタメン達」に加えてメインの新キャラとなる「フォーキー」と、トイ・ストーリー2以来まさかの復活「ボー・ピープ」がいます。


キャラクター達の表情は過去作に比べると少し挑戦的な表情。


ボー・ピープのスタイルなどから観ると、少し格闘アクションシーンなどが入るのかも知れませんね。


ただし背景はやはり夕暮れの移動遊園地で、全体的なトーンは暗めです。

 

これらのポスターやCMから見えてくる作品の予想としては
「今までの作品よりも大人向けな作品であり、ウッディ達が新しい人生に進み出す話」といったところでしょうか。


先ほどの僕の意見である「あくまでトイストーリーは、子どもに向けて作るべきである」という希望とは違う着地になる気がします。


いや、それは別にいいんです。
映画が面白いことが第一ですから。


とはいえ、既にトイ・ストーリー3においてウッディ達は新しい人生を発見しています。
この先、どのような生き方が提示されるのでしょうか。


ヒントは恐らく、移動遊園地。


日本には馴染みのない文化なので日本人観客には少し不利な舞台となりますが、「世界を旅しながら、各地の子ども達を幸せにしていく施設」を持ち出したということが意味するのは……


ウッディ達が最終的に世界を旅するという展開になったりするのでしょうか?


トイ・ストーリー4 リアルサイズ ト-キングフィギュア ボー・ピープ (全長35cm)

 

フォーキーというキャスティング


もう一つ大事な要素は、フォーキーという新キャラの存在です。


今までいなかったのが不思議なくらいですが、フォーキーはボニーが手作りで生み出したオモチャです。


そういうオモチャが今作で出てくる意味とはなんでしょうか。


CMの中でウッディがフォーキーに向かって「ボニーを幸せに出来るのは君なんだ」と訴えかけています。


今までのウッディなら「俺こそが一番アンディを幸せにできる」、もしくは「みんなでアンディを見守る」というスタンスだったはずです。


やはりウッディの中で何かしら心情の変化があったのでしょうか。

 

まとめ


泣いても笑っても始まってしまうトイストーリー最新作。


観たくない観たくないと言いながらもどうせ観ることになるのですから、とにかく今の希望としては「頼む!そこそこでもかまわないから面白い作品であってくれ!!」です。


かつてディズニーにはライオンキング2と、スターウォーズ8という絶望的な続編を作られた苦い記憶があるのですが、どうかトイストーリーだけはそのようなことにならないよう期待するばかりです。


それでは、また。


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