X-MEN 初期三部作 《映画もポスターもデザイン模索中》
映画の点数…1→65点 2→75点 3→25点
ポスターの点数…40点
誰がどう言おうがここから始まった
こんにちは、ピースマイルです。
現在公開中の「X-MEN ダークフェニックス」のおさらいの意味で、初期三部作のX-MENを改めてとりあげようと思います。
ここで言う初期三部作とは、2000年の第一作から2006年の3作目まで作られたヒュージャックマンのX-MENのことを指します。
また、タイトルについてはそれぞれX-MEN 1、2、3で通します。
えーっと、先に言ってしまうと、僕自身は特にアメコミファンでもありませんし、X-MENはどっちかというとプレステとかのゲームのイメージが強かったりして映画自体にさほど愛着はありません。
とはいえ「別にどうでもいい映画」と言い切ることは絶対に出来なくて、このX-MEN三部作が存在していなければサム・ライミのスパイダーマンやノーランのバッドマン、そしてMCUシリーズが成功したとは思えないんですよ。
そのくらい「良くも悪くも」歴史を作った作品だと思いますし、映画のそれぞれの好みは別としても19年に渡って愛されてきた映画シリーズなんて滅多にないわけですからね。
リスペクトはかなりしているつもりです。
それを前提にお話いたします。
映画の感想
そもそも3作品の感想を一気にまとめてしまうのはどうかと思いますが、逆に個別でそこまで語ることもないとも・・・・・・いやいや、まぁまぁ。
大雑把な感想を言うと、「1作目で探り探り映画を作りあげ、2作目でジャンプアップして、3作目で全部台無しにしちゃった」というイメージです。
この3作目さえある程度うまくいっていたら、もっとX-MEN自体の評価も高かったと思うのですが。。。
アベンジャーズ・エンドゲームがちょっとおかしいくらいに評価が高いのも、終わりよければすべて良しみたいなものだと思うんですよね。
実際ウルトロンとか結構ひどかったと思うし。
X-MENは見事にその逆というか、今まで積み上げてきたものを全部ひっくり返して終了させちゃった感が強いなぁと。
それはもったいないですよね。
プロフェッサーXとマグニートーの長い長い物語をウルヴァリンの視点から眺めた三部作だったわけですが、それぞれのキャラクターをとにかく「絶対にこうではないだろう」という決着をさせていくという不思議。
シワシワになって消えるサイクロップス、突然画面から姿を消したミスティーク、見せ場も無く散るプロフェッサー、気を抜いてあっさり戦闘不能になるマグニートー、いっそのこと出てくる必要のなかった新キャラ達。
すべてが集まり、そして無様に散っていった3作目。
これさえうまくいっていたらなー。
監督が途中で投げちゃったのが悪いと思いますが。
X-MENの功績
そういう映画としては残念な側面もあるのですが、それはさておきX-MENには偉大な偉大な功績があります。
それは「ヒュージャックマン演じるウルヴァリンを生み出した」ということだと思います。
「それ単にヒュージャックマンがすごいだけでは?」ということではなくて、当時無名だった俳優に爪をつけてウガウガ言わせて、それでも「かっこいい」と思わせたのは最も大きな勝利ですよ。
つまり「主人公さえカッコ良く描くことが出来れば、映画として一定の評価はされる。それが出来なければただのコスプレ同好会になる」ということだと思います。
現に、X-MEN 1と2では実在感のあったキャラクター達が、監督の変わった3作目から急にコスプレにしか見えなくなっちゃったと思うんです。
荒唐無稽なコミックキャラクターをカッコイイと思わせるには、監督の確かな手腕が必須というわけです。
現にX-MEN以降の全てのアメコミ原作映画は、とにかく主人公をカッコよく見せることにおいてはかなり神経を使っているように感じます。
アメコミ映画の成功必須条件が、主人公を魅力的に描くということなのでしょう。
ポスターの評価
えー、残念ながら、ポスターはうまくいっていないように思います笑
なんて言うのでしょう。
とにかく「安っぽい」の一言なんですよね。。
映画の作りは「子どもっぽいと思われすぎないように工夫しよう」としてレザーのつなぎを着たり気の利いたジョークを言ったりしてるんですよ。
なのに急にポスターが安っぽい少年向けなイメージになってしまっています。
これじゃ勿体ないですね。
せめてもうちょっと大人が惹かれるデザインだったらと思います。
ただしこれも仕方ないというか、そうやって手探りでデザインを追求していたのだと思うんですよ。
それが最終的には「ローガン」のような文句なしのポスターになるのですから。
まとめ
映画もポスターも、とにかく手探りで追求していた6年間だったのだと思います。
「子どもっぽくなりすぎないように」「難解にならないように」「エンタメとして成立するように」、、、
色々なチャレンジを映画からもポスターからも感じ取ることができます。
ローマは一日にしてならず、ですね。
それでは、また。
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